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「ママの“あったらいいな”をカタチに」~付き添い入院中の親へお弁当を届ける、ひとりのママ 西田さんの挑戦~

付き添い入院のママに、そっと届くお弁当の話。

病院での付き添い入院。

 

コンビニに行く時間もない、食事のために子どもから離れられない…。
そんなママ・パパたちの“見えにくい困りごと”に、静かに寄り添う活動があります。

北九州市を拠点に、お弁当配達を通してサポートを行っているのは、30歳・2児のママ、西田さん。
彼女自身の体験が、この活動の原点でした。

 

「あの日から、私の“あたり前”は変わった」

――この活動を始めるきっかけを教えてください。

「長男が5ヶ月で保育園に入り、4日目でコロナに感染。
その後RSウイルスにかかり、肺炎になって入院しました。
退院後すぐに発達検査入院が始まり、それからは入退院の繰り返し。
私は仕事にも行けなくなり、家と病院の往復だけの生活になりました。

不安でたまらなくて、スマートフォン片手に検索しては泣いて…。
“私のせいかもしれない”って、自分を責める毎日でした。」

 

発達障がいという診断。受け入れられなかった自分

――その後、どんな日々を過ごされたのですか?

「医師から“発達障がいです。首が座るのも難しいかもしれません”と診断されました。
検査を重ねても原因は分からず、現実を受け入れられませんでした。

そんなとき、夫に言われたんです。
“ねえ、最近、笑い方が変わったの気づいた?”

その言葉にハッとしました。

未来ばかりを見るのはもったいない。

泣いてる暇なんかない。
目の前には、笑ってる息子がいる。

今、目の前にいるこの子の笑顔を守りたい。
そう思って、ようやく前を向けるようになったんです。」

「ママだから、ママの気持ちが分かる」

それが私の強み

「“動けないかもしれない”と言われた息子も、今では寝返りもできるし、手を使ってずりばいで進むこともできます。
私は特別な人間じゃない。だけど、誰かの役に立ちたいという気持ちだけはずっと持ち続けています。

“ママがママを笑顔にできる”って信じているから、私はこの活動を続けています。」

今、そしてこれから

西田さんは現在、北九州市内を中心に、日替わりで温かいお弁当を届ける活動を行っています。
日替わり弁当は1食500円~と手頃な価格設定。
利用者は、付き添いで病院に泊まり込み、なかなか食事が取れないママ・パパたち。

「1人で付き添いをしていると、コンビニに行くことすら難しいんです。
病院の保育士さんに子どもを預けて、自分のごはんを用意するのも一苦労。
疲れている体には脂っこいお弁当より、ほっとする食事が必要で…。
だからこそ、必要な人の元へ届けたいと思いました。」

問い合わせは北九州市内だけでなく、福岡市やその近郊からも届いています。
今後は、福岡市内などへも対応エリアを広げていきたいと話します。

この活動を応援する“地域のお弁当屋しちふくさん”の声

 

西田さんの想いに共感し、地域の飲食店3店舗がこの活動に賛同し、お弁当を提供しています。

 

協力店のひとつ「ごはん屋しちふく」さんは、地域に根ざしたお弁当屋として、近隣高校のバドミントン部寮への夕食提供をはじめ、地域の“食”を支えています。

「お子さまからご年配の方まで、安心して食べていただけるように」と、栄養バランスとボリュームにこだわった手作りのお弁当は、味も満足感も満点。価格も良心的で、オードブルの注文や5個以上の配達にも対応するなど、地域のニーズに寄り添う姿勢が魅力です。

「一食でも、誰かの力になれたら嬉しい。自分にできることを精一杯やるだけ」と語る店主の想いが、今回の活動への協力にもつながっています。

 

しちふく女性店長の林田さんは

「たまたまお店に来てくださった西田さんから、活動のお話を聞きました。
“500円でお弁当をお願いできませんか?”と相談されて。
正直、通常価格では難しい内容でしたが、その熱意と背景を聞いて応援したいと心から思いました。
何件も断られたとも聞いて、それなら自分たちが力になれたらと、協力を決めました。」

 

この掲載店さまからは、
「主役は西田さん。私たちはそれを応援したいだけなんです」と語られました。

まいぷれ北九州としても、そんな想いを応援し、この活動の輪が広がっていくことを願って紹介させていただいています。

ごはん屋しちふく

お弁当・オードブル(テイクアウト)

安くて、美味しくて、温かい、お母さんの味「ごはん屋しちふく」

北九州市八幡東区山王1-15-8

「ママが笑顔になれば、子どもも笑顔になる」

 

**「私は“障がいを持った子のママだから”大変なわけじゃない。
“ひとりの人間を育てる”ということ自体が大変なんです。

ママの“あったらいいな”が少しでも叶うように。
孤独な育児から“みんなで育児”へ。
私ひとりでは何もできないから、力を借りながら、笑顔の輪を広げていきたいです。」**

 

西田さんの想いは、今日も静かに、だけど確かに、誰かの心に届いています。

【活動へのお問い合わせ】

 

活動の詳細やご相談は、InstagramのDMから受け付けています。
現在は試験的な運用のため、対応できる日数やエリアに限りがありますが、早めのご相談で対応可能な場合もあります。

※日替わりで提供されるお弁当は、協力飲食店のスケジュールにより異なります。
※価格は500円~。通常メニュー(600円~)を選ぶことも可能です。

 

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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